2004年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第9戦 RACE REPORT
<最終戦・鈴鹿サーキット> 11月6日・7日
<観客動員数> 6日/11,000人・7日/26,000人
<TV放映> フジテレビ系列 11月7日 26時10分〜
DoCoMo TEAM DANDELION RACING
ドライバー(40号車)
リチャード・ライアン
ドライバー(41号車)
服部 尚貴
チーム代表 
村岡  潔
チーム監督
 吉田 則光
チーフエンジニア
40ロブ・アーノット/41中居 邦宏
HARD
シャーシ 
ローラB351
エンジン
無限 MF308 3000ccV8
エンジンメンテナンス
東名エンジン
通信機器 
NTT DoCoMo FOMA
MAIN SPONSOR
株式会社NTTドコモ
NTT DoCoMo
株式会社NTTドコモ関西
NTT DoCoMo関西
株式会社NTTドコモ北陸
NTT DoCoMo北陸
株式会社NTTドコモ東北
NTT DoCoMo東北
ドコモ・モバイル株式会社
DoCoMo Mobile Inc
SPONSOR
田中オートサービス
TANAKA
株式会社和光ケミカル
WAKOS
京都機械工具株式会社
KTC
山田辰株式会社
THE MAN SPIRIT
パーカル株式会社
PERCUL
株式会社親和
Rich
有限会社マジックスクエア
MAGIC SQUARE
レカロ株式会社
RECARO
日本テレメディア株式会社
JTM
エイティーエス株式会社
ATS
株式会社ヤマタネ
YAMATANE
玉置商事株式会社
TAMAKI
日本電気株式会社
NEC

フォーミュラ・ニッポン 第9戦 <予 選>
11月6日(土)  ・天候/晴  ・出走台数/16台
ライアン選手、圧巻の走りでスペシャルステージを制し5度目のPP獲得。
ドライバーズタイトルのために狙うは優勝のみ。
服部選手も5位からチームタイトルに賭ける!

 
2004年を締めくくる鈴鹿サーキットでの最終決戦。
ライアン選手は現在ドライバーズランキング2位、
トップのロッテラー選手と4ポイント差で、優勝すれば自力でチャンピオンを獲得できるポジション。
もちろん今回狙うは「優勝」の二文字である。
 そして今回の予選方式は午前中の1時間に計時予選を1回実施。
ここでトップ10に入ったマシンが午後からのスペシャルステージに挑むことになり、
各ドライバーにとってはまず計時予選で10番手以内に残ることが課題となる。
計時予選(10:35〜 60分間 COURSE/ドライ)
 11月に入ったとはいえ、午前中から長袖では汗ばむほどの陽気。気温は21度、路面温度27度まで上昇した。公式合同テストからトップタイムをマークしたライアン選手は路面状況を確認するため開始早々にアタック。マシンコンディションはとても良く、細部の変更ポイントを確認した後、最終アタックのタイミングを待つ。服部選手は公式合同テストではもうひとつだったマシンセッティングを大幅に変更、その確認を入念に行った。そして迎えたセッション残り7分。満を持して2台のダンディライアン車はアタック体制に入った。まずライアン選手がセクター1、2、3のタイムを次々と更新しトップへ。続いて服部選手もアタックラップを上手くまとめ2位に。これに続くマシンは無く、1−2フィニッシュを決めた。

スペシャルステージ(15:00〜 COURSE/ドライ)
 気温は23度、路面温度28度のコンディション。計時予選上位10台で争われるスペシャルステージは、1台につき2周の計測ラップで争われ最終的なグリッドが決定される。予選10位から順番にアタックがスタートした。約1時間が経過して8台が終了。残るはダンディライアンの2台となった。まずコースに入った服部選手は路面状況の確認とタイヤのウォームアップに1周を使い、計測2周目に一発勝負のアタックを開始した。セクター1、2とベストタイムを更新、しかしセクター3のヘアピンでタイヤをロックさせてしまいタイムをロス。5位にポジションダウンしてしまった。
 スペシャルステージのファイナリストはライアン選手。服部選手からの路面コンディション情報をベースにタイヤのウォームアップを慎重に行い、服部選手と同じく計測2周目にアタックを開始。各セクターとも次々とベストタイムを塗り替え、見事今季5回目のポールポジションを獲得した。

第9戦・総合予選正式結果 40/1位(出走16台)。ベストタイム/1分45秒038
41/5位(出走16台)。ベストタイム/1分45秒484
ドライバーズコメント
ライアン選手
「公式合同テストではいくつかのトライ&エラーを繰り返しながらベストな状況を探りつつ、なんとかトップで終えることができました。今日の予選にも自信を持って挑むことができ、納得できる結果がでました。チャンピオンシップを考えると、ライバル二人の動向も気にはなりますが、決勝はとにかくシンプルに優勝することだけに集中します。エンジニアが完璧なマシンを仕上げてくれたし、チームスタッフも素晴らしい仕事をしてくれました。明日は今年の集大成として、モータースポーツを愛するスポーツマンらしくクリーンでエキサイティングなレースをしてチャンピオンを決めたいです。」

服部選手
「昨日の公式合同テストではセッティングは決めれず、予選に向け大きくセッティングを変更して予選に挑みました。エンジニアとのミーティングを重ねた結果、午前の予選では2位をマークすることができ、感触も良かったです。スペシャルステージでもいい感じでタイムを更新できていたのですが、ヘアピンでブレーキをロックさせてしまいタイムロス。シケインも完璧ではなかったしね。明日はリチャードに続いて2位でレースを締めくくりたいもんです。」

フォーミュラ・ニッポン 第9戦 <決 勝>
11月7日(日)・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/16台
ライアン対井出、ドコモ対インパルの壮絶な戦いとなった最終決戦。
ライアン選手、歴史に残る名勝負の末に3位を確保し、逆転でドライバーズタイトルを見事手中に!

 金曜日からの好天はこの日も続き、シーズンをしめくくる鈴鹿最終戦に2万6千人の観客が集結した。朝のフリー走行は満タン状態の挙動と燃費確認、ピットストップに重点を置き、タイムを意識せずデータ収集に努めた。

決勝(11/7 14:34〜 COURSE/ドライ 46周)
 午後2時34分過ぎ、エンジン音が高まりレッドシグナルが消灯すると全車1コーナーをめがけてアクセルを踏み込んだ。ここで抜群のスタートを見せたPPスタートのライアン選手、首位を守った。服部選手もポジションを1つ上げて4位。ここまでドライバーズランキングトップのロッテラー選手はスタートで失速しほぼ最後尾まで後退。チームはインパル井出選手の動向を戦略的最重点ポイントに切り替えた。
 前半はライアン選手と2位で同じくインパルのトレルイエ選手のマッチレースの様相となった。服部選手はロッテラー選手の動きを見てその前でピットアウトするため早めのピットイン(リアタイヤのみ交換)を行った。ライアン選手は予定通り19周目にピットロードに向かう。と、トレルイエ選手も同時にピットイン。タイヤ交換に手間取り僅かなタイム差でトレルイエ選手に先行を許してしまった。しかもトレルイエ選手は昨日の予選で温存していたニュータイヤを履き、アウトラップから圧倒的な速さを見せてライアン選手を突き放した。しかもライアン選手はタイヤ空気圧が思うように上がらず、各コーナーでマシンの底が路面に着いてしまうような状態となり、なかなかペースを上げることができなかった。
 ライアン選手は終盤に入ってもペースが上がらず、3番手に浮上した井出選手に1周で約1秒ずつ差を詰められていった。そして残り3周を切った44周目の1コーナー。ライアン選手のスリップから抜け出た井出選手はイン側からオーバーテイクし2位に浮上した。これでライアン選手は3番手に後退。この間に圏外と思われたロッテラー選手が7番手まで浮上。しかも6番手の本山選手にコンマ1秒のところまで迫っていた。ロッテラーが6位で1ポイントを加算すればチャンピオンはロッテラー選手となる。ところが45周目のS字でロッテラー選手はコースアウト。結局そのまま7位でゴールする事になった。その後注目されたのがインパルのチームオーダーが発令されるかどうか。トップのトレルイエ選手が井出選手にポジションを譲れば、今度は井出選手がタイトルを獲得することになる。ライアン選手にとって一難去ってまた一難。しかし、インパル星野監督の決断はチームオーダー無し。その結果、井出選手は2位。ライアン選手が3位に入賞し、今年のドライバーズタイトルを獲得した。
 服部選手は、タイヤ交換後マシンのバランスが急に変化しペースが上がらず10位でフィニッシュ。しかしここはベテランらしい走りでライアン選手をサポートしつつ、ファンを沸かせる走りを見せてくれた。
第8戦・決勝正式結果 40/3位完走(16台中)。ベストタイム/1分49秒463
41/10位完走(16台中)。ベストタイム/1分50秒133
   
2004年ドライバーズランキング
リチャード・ライアン選手/1位。 服部尚貴選手/9位。
   
2004年チームランキング
DoCoMo TEAM DANDELION RACING/3位。
ドライバーズコメント
ライアン選手
「ドラマチックな一日を経験しました。最終的には笑って記者会見をすることができましたが、こんなにプレッシャーを感じたのは初めてです。この結果については まずチームオーナーの村岡さん、そしてスポンサーのドコモとサポート企業の皆さん、エンジニアやスタッフ全員に感謝したいです。とにかくチームスピリットが素晴らしかったと思います。
 そして最高のチームメイトである服部選手にも支えられ、3シーズン目でチャンピオンを取ることができとても嬉しいです。来期はこの速さを持ってF1を目指して行きたいと思っています。」

服部選手
「リチャード、本当におめでとう。彼は大きく成長したし、チームも総合力が格段に上がった。自分もそのためにダンディライアンに迎えられたし、よく貢献できたと思います。どんなに頑張っても結果がついてこないこともあるけど、僕たちは今日のような結果を残すことができた。最高に嬉しいです。
 来年はチームタイトルを狙えるよう、さらに総合力を上げます。僕はもっといい位置に行きますから・・・。」


村岡チーム代表コメント
 「去年初めて優勝することができ、今年はチャンピオンを狙っていたので、今日の結果は満足以外の何ものでもありません。私たちのチーム自体、他のチームとは違うプロセスでやってきましたし、ある意味肩ひじ張って名門と呼ばれるチームと戦ってきました。去年から2台体制にしたのが良い結果につながったと思います。私たちのチームは最初からチャンピオンを獲りに行こうというのではなく、一戦一戦で勝つことを目指してやってきました。リチャードをF1に送り出したいというのが私の意思ですし、本人も行きたいと思っています。そのためにも圧倒的な速さを証明したかったのです。そしてそれを証明するために常にポールポジションが欲しいと思っていまし、その1周を速く走れるクルマを作ることを目指してきました。レースになれば、あとはドライバーですから。
 今回の最終戦もPPを取れたので、優勝を狙うようプッシュしろと言いたかったのですが、実はポイントを確実に取ってチャンピオンになろうというのが本音でしたね。カーナ ンバー1、2が欲しいということにプライオリティーを置いていましたから。それにしても、思っていた以上に辛かったです。今度はチームタイトルを目指します。そのためにも もうひとつ高いレベルの所で戦わなければならないと思っています。」