2004年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第2戦 RACE REPORT
<第2戦・スポーツランドSUGO> 5月1日・2日
<観客動員数> 1日/ 7,200人・2日/34,100人
<TV放映> フジテレビ系列 5月2日 26時25分〜
DoCoMo TEAM DANDELION RACING
ドライバー(40号車)
リチャード・ライアン
ドライバー(41号車)
服部 尚貴
チーム代表 
村岡  潔
チーム監督
 吉田 則光
チーフエンジニア
40ロブ・アーノット/41中居 邦宏
HARD
シャーシ 
ローラB351
エンジン
無限 MF308 3000ccV8
エンジンメンテナンス
東名エンジン
通信機器 
NTT DoCoMo FOMA & PDC携帯
データーロガー
LAPCOM−VX/NTT DoCoMo仕様
MAIN SPONSOR
株式会社NTTドコモ
NTT DoCoMo
株式会社NTTドコモ関西
NTT DoCoMo関西
株式会社NTTドコモ北陸
NTT DoCoMo北陸
株式会社NTTドコモ東北
NTT DoCoMo東北
ドコモ・モバイル株式会社
DoCoMo Mobile Inc
SPONSOR
田中オートサービス
TANAKA
株式会社和光ケミカル
WAKOS
京都機械工具株式会社
KTC
山田辰株式会社
THE MAN SPIRIT
パーカル株式会社
PERCUL
株式会社親和
Rich
有限会社マジックスクエア
MAGIC SQUARE
レカロ株式会社
RECARO
日本テレメディア株式会社
JTM
エイティーエス株式会社
ATS
株式会社ヤマタネ
YAMATANE
玉置商事株式会社
TAMAKI

フォーミュラ・ニッポン 第2戦 <予 選>
5月1日(土)  ・天候/晴   ・出走台数/15台
事前のSUGOテストでトップタイムをマークしたライアン選手。
3位からのスペシャルステージを制し、チーム・ドライバー共に初のポールを獲得! 
服部選手は12位。
公式予選1回目(10:05〜 60分間 COURSE/ドライ)
 第2戦SUGOラウンドは午前中の予選1回目でトップ10に入ったマシンのみが午後からの単独タイムアタックに進出できる予選スぺシャルステージ制、及び決勝2ヒートレースにより開催される。そのため、早い段階での的確なセットアップが勝利への絶対条件となる。
 昨日から一転して土曜日は冬の寒さが戻り震えるようなコンディションとなった。今回チームは開幕戦・鈴鹿でのミスを挽回すべく徹底的な検証と対策を持って今回に向けた準備を整えてきた。まずは予選1回目。事前のSUGOテストで1位のタイムをを記録したライアン選手は、その時のデータを持って素早くセッティングを固め、中盤以降には細部の詰めを行う余裕をみせた。しかしながら自信を持って挑んだアタックの結果は3位。ただこの時点でエンジニアが成すべき事は把握していたので午後からのスペシャルステージにゆとりを持って望むことができた。
 服部選手はマシンのバランスを崩し様々なアプローチを試みたが、コースコンディションに合わせきれず12位に沈みスペシャルステージ進出は果たせなかった。

公式予選2回目(15:08〜 COURSE/ドライ)
 昼過ぎから冷たい空気が流れ込み一気に気温は下がった。開始時点では気温12度、路面温度19度。終盤にはさらに気温が下がり、各ドライバーともタイヤとブレーキの温め方に気を使いながら2周計測の単独タイムアタックに向かった。
 先発のマシンがタイヤの温度上昇に苦戦しているようだと服部選手からのアドバイスがあり、チームは特にフロントタイヤの温度管理に気を使いながらアタックするようライアン選手に指示を出した。そうした流れの中、8番目走行で完璧なアタックを見せたライアン選手は上位2人のアタックを残してのトップタイムをマーク。そして最後の小暮選手がアタック中にスピンをした時点で、チームにとってもライアン選手にとっても初となるポールポジションが確定した。
第2戦・総合予選正式結果 40/1位(出走15台)。ベストタイム/1分10秒949
41/12位(出走15台)。ベストタイム/1分11秒920
ドライバーズコメント
ライアン選手
予選1回目の走りは車高とタイヤ内圧の問題があって満足のいくものではありませんが、インターバルで車高やスプリングなどを替え、その問題は解決しました。スぺシャルステージでは、アタックが近づくにつれ気温・路面温度が低くなり、タイヤとブレーキ温度対策に追われましたが、服部選手のアドバイスもあり自信を持って望むことができました。自分ではイケるという手応えはありましたが、まさかPPとは。嬉しいです。どういう展開になるかは分かりませんが、気を抜かずパーフェクトなレースをしたいと思っています。」

服部選手
「うまくコンディションにセッティングを合わせきれませんでした。スぺシャルステージには当然2台ともに残るつもりでしたが・・・。抜き辛いコースだけに、明日のレースはスタート後の3周がポイントだと思っています。そのためにも第1ヒートで少しでも上位にランクアップできるよう頑張ります。」


フォーミュラ・ニッポン 第2戦 <決 勝>
5月2日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/15台
勝利の女神はライアン選手に微笑んだ!
ファイナルスプリントでのスタートミスも赤旗中断で再スタートに。
結果、公式合同テスト、予選、決勝と完全優勝を達成!!

今回の決勝方式はファーストとファイナルに分けた2つのスプリントレース制で開催される。決勝日となる5月2日は気温10度前後まで下がった昨日以上に寒い朝を迎えた。
ファーストスプリント(5/2 11:19〜 COURSE/ドライ 28周)
 レースのカギを握るコンディションは気温12度、路面温度は22度まで上昇。午前11時19分、好スタートを決めトップポジションを守ったライアン選手は、序盤から立川、ロッテラー、松田、井出、脇阪選手を引き連れ順調に周回を重ねた。その後2番手の立川選手がライアン選手に再三迫るものの、パッシングが難しいSUGOのコースでは容易に前に出ることはできず、大きな順位の入れ代わりもなく28周のヒートは終了した。
 そんな中、服部選手は27周目の1コーナーで土屋選手をパスするなど、果敢な走りで8位まで順位を上げファイナルスプリントに挑むこととなった。
第2戦・ファーストスプリント正式結果 40/1位完走(15台中)。ベストタイム/1分12秒975
  41/8位完走(15台中)。ベストタイム/1分13秒357
 
ファイナルスプリント(5/2 15:29〜 COURSE/ドライ 36周)
 昼過ぎあたりから太陽が顔を出しはじめコンディションも気温13度、路面温度26度まで上がってきた。午後3時、いよいよファイナルスプリントがスタートした。
 スタート直後、ライアン選手と立川選手のフロントロウ2台の中央突破を狙ったのが抜群のスタートを決めた3位松田選手。ノーズを2台の前に突き出したもののライアン選手はインからアウトに、立川選手はアウトからインにお互いを牽制した動きを見せたため、松田選手はまずライアン選手の左フロントタイヤに接触。その後立川選手の右フロントにも接触しマシンは浮き上がり着地後にスピンした。この時に松田、立川選手が再度接触。2台はもつれ合うように1コーナーアウト側に飛び出した。これが原因でレースは赤旗中断。最初から仕切り直しとなった。
 ライアン選手にとってこの再スタートはスタートミスを帳消しにしてくれるだけのものではなく、それ以上にラッキーなポイントがあった。接触した左フロントタイヤを点検した結果、ホイールにヒビが入っていたことが分かり、この状態でレースを続行していたらスローパンクしていた可能性が高かったからだ。
 午前3時25分、今日3回目のレーススタートが切られた。松田選手と立川選手がピットスタートとなったため比較的ゆとりを持ったライアン選手は、今度はトップポジションキープに成功。井出選手が2位に付け、序盤からトップ争いは1秒以内での争いとなった。3位4位に脇阪選手、ロッテラー選手も食らいついていたが周回を重ねるごとに後退。最後はトップ2台の一騎討ちとなった。中盤ではライアン選手が1秒以上のマージンを稼ぐカタチとなっていたが、終盤に差しかかって再度白熱。残り4周の段階でライアン選手にコンマ3秒余りまで詰め寄った。しかし逆転は成らず。ライアン選手が見事逃げきり今季初優勝を果たした。
 服部選手は今朝のフリー走行までの走りとは一転、中盤には5番手まで順位を上げていた。その後オーバーステア気味のマシンをコントロールしベテランらしい走りでポジションをキープ。しかしタイヤが厳しくなりはじめ、21周目のハイポイントコーナーで堪えきれずスピン。後車にパスされ、その後もペースをあげることができず7位でフィニッシュした。

第2戦・ファイナルスプリント正式結果 40/1位完走(15台中)。ベストタイム/1分13秒540
  41/7位完走(15台中)。ベストタイム/1分13秒837
ドライバーズコメント
ライアン選手
「今日は本当に厳しいレースでしたが、チームがすごくいい仕事をしてくれました。感謝します。ファイナルスプリントのスタートはあまり良くなくて、松田選手との接触もありましたが、運良くコースに残ることができました。2回目のスタートはトップのまま1コーナーに飛び込むことができ、そのままレースをコントロールできました。再スタートの時に左フロントタイヤを他の3本より古いタイヤに交換しなければならず、マシンバランスに不安がありましたが、実際に走り始めたら大きな問題はありませんでした。井出選手のプレッシャーはありましたが、無理して引き離すよりもミス無いようにペースを守っていました。エンジニアとマネージャーからは常に後車の状況やレース状態がドコモ通信システムで報告されていたので安心してレースをコントロールできました。前回の優勝からちょっと時間が掛かり過ぎました。この勝利はスタートであり通過点に過ぎないので、この後どんどん勝っていきたいです。スタッフとスポンサーの皆さま、ありがとうございました。」

服部選手
「今回、公式合同テストからセッティングに手間取ったのが残念です。5位は死守しようと頑張りましたが、リアが辛くて思わずスピンしてしまいました。スピン後はタイヤを交換するかどうかチームとドコモ通信システムで相談しましたが、無交換で行くことにしました。チームの対応は正しく安心できるものでした。そして、ライアン選手の優勝は本当に嬉しいのですが、私としてはあくまでもチーム2台が揃って勝利することを目標に置いています。今日の優勝をきっかけにさらに高いレベルのチーム作りに貢献したい思います。リチャード、おめでとう!」

村岡代表コメント
「ライアン選手が言ってたように、前回1度勝ってからここまでが長かった気がします。その間、チームではいろいろありましたがみんなで克服することができ、さらにスポンサーがいい体制を組んでくれたことも大きいと思います。予選でクルマが悪くてもそこからいい方向に持っていける力がつき、これで少しは名門チームと呼ばれるチームに近づけたのかもしれません。この2勝目はチームにとって大きな通過点になると思います。」