2001年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第9戦 RACE REPORT
フォーミュラ・ニッポン 第9戦 <予 選>
10月20日(土) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
朝の公式練習とは裏腹に、ニュータイヤとデフのバランスが噛み合わず予選11位 にむ。
公式練習(10/20 9:20〜 COURSE/ドライ 60分間)
 前戦・MINEは思わぬマシントラブルによって無念のリタイアに終わった。チームは今回までのインターバルの間、その後遺症を引きずることなく全神経をマシンのセットア ップを集中。準備万端整った体制で第9戦に挑むこととなった。そして土曜日朝の公式練 習走行で早くもその結果があらわれた。マシンコンディションがすこぶる好調で野田選手 はトップタイムを連発。2タイプ用意したマシンセットを交互に試しながら、つねにトッ プ3のタイムを刻み続けた。さらに細部を煮詰めれば予選でのポールポジションも充分に狙える。公式練習終了後、チームの意気が高まったまま午後からの予選ミーティングに入 った。
公式予選1回目(13:10〜 COURSE/ドライ  45分間)
 公式練習後のミーティングで決定したリアのデフ交換を済ませたDoCoMo DANDELION。早速デフをチェックするために約20分間コースイン・アウトを繰り返した。そして残り20分となったところでニュータイヤに履き替えピットで待機。残り15分で最初のアタックに入った。しかし新しいデフとニュータイヤの相性が悪くコースでのグリップ力が稼げない状態であることが判明した。順位 的には6位ではあるが、古いタイヤよりタイムは悪いと言う現象が起こったのだ。これでは方向性が悪いと判断し、急きょ午前中のデフに戻す事となった。
公式予選2回目(15:20〜 COURSE/ドライ  45分間)
 再度デフ交換を終え、予選2回目の前半は調整のために周回を重ねた。開始から22分を過ぎたあたりでストップ車両のため赤旗で約6分間の中断があった。DoCoMo DANDELIONはニュータイヤでの最初のアタックに備えピットに直行。再開と同時にコースインしアタックを開始した。しかし今回履いた残り2セットの中のニュータイヤに問題があった。公式練習のデフに変更したにもかかわらずタイムが伸びないのだ。野田選手はニュータイヤなのにグリップ感がないとDoCoMo製通 信システムでピットに報告を入れていた。チームはこのニュータイヤを諦め、最後のニュータイヤに交換し残り予選アタック体制に入った。やはり最初のニュータイヤでの時間ロスが大きく響き、目標だった34秒台前半どころか35秒台後半のタイムに終わり、予選を大きく取りこぼした結果 となった。
 さらなるタイムアップを狙って前向きの姿勢でデフを交換したものの、ニュータイヤの 個体差も影響しタイムアップには結びつかなかった。チームのショックの色は隠しきれない。朝の公式練習が良かっただけにチームスタッフ全員が力み過ぎたせいなのか?。早く気持ちを切替え、冷静さをとり戻して明日の決勝に望まなければならない。
第9戦・総合予選正式結果 /11位(出走20台)。ベストタイム/1分35秒896 野田選手コメント
野田選手コメント
 「前戦MINEでの嫌な気分を吹き飛ばすかのように、朝の公式練習ではマシンは絶好調の仕上がりを見せていました。予選でさらに煮詰めれば、今回こそ念願のトップグリッ ドが狙えると期待していたのですが、デフの交換、ニュータイヤのグリップ不足と悪い方向に傾いてしまいました。いいところを見せようと、自分自身に焦りがあったのかも知れません。予選11位 ながらチームを信じ、前向きな気持ちで結果を出したいと思います。ポイントを確実に取れるよう頑張ります。」

フォーミュラ・ニッポン 第9戦 <決 勝>
10月21日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
いきなり3台パスで上位追撃体制に!中盤、ミッショントラブル発生で無念のリタイア。
 午前9時40分から行われたフリー走行。開始早々、ガソリン満タン状態の決勝セッティングでコースインしたDoCoMo DANDELIONは順調な仕上がりを見せた。タイヤが消耗した状態でのフルタンク走行も問題もなく、タイムはトップから1秒以内。手応えありの状態で決勝に挑む。終了後のミーティングで野田選手からミッションの一部に僅かな異常を感じたと報告があったため、チームは大事をとって交換作業に入った。
決勝(10/21 14:18〜 COURSE/ドライ  45周)
 決勝当日の天候は快晴。気温18度、路面 温度は20度と爽やかな秋の気配が感じとれる絶好のレースコンディションとなった。今回のツインリンクもてぎは前戦・MINEと同様にストップ&ゴーが多く、ブレーキ、駆動系、そしてタイヤに厳しいレースとなることは必至である。
 午後2時18分、グリーンシグナルの点灯とともに第9戦の決勝がスタートした。11番グリッドスタートの野田選手は好ダッシュを決め1コーナーに進入。オープニングラップのポジションは3台をパスし8位 へジャンプアップ。チームの作戦としてはキープポジションならば直ぐさまタイヤ交換をする予定だったが、8位 ということでしばらく様子を見ることにし、野田選手の走りに期待することにした。6Lap目には7位 。そして前車影山選手との兼ね合いをみて11Lap目にタイヤ交換のためにピットに入った。タイヤ交換のタイムは7秒弱とまずまず。素早くコースインし追撃体制に入ったものの、直ぐさま4速ギアを無くしてしまった。これではストップ&ゴーのこのサーキットでは辛く、ストレートでのスピードが伸びないという最悪の状況に陥ってしまった。そうこうしているうちに3速ギアも無くなり万事休す。24Lap目、最終コーナー手前でとうとうスローダウン。息も絶え絶えでピットロードに戻ってきた。ここでリタイアを覚悟した。
第9戦・決勝正式結果 /24Lap リタイア(出走20台)。ベストタイム/1分39秒044
野田選手コメント
 「悔しいの一言です。MINEといい、今回といい、チームの雰囲気もマシン的にも手 応えを感じていただけにショック。レースの半分を越え、あと一歩というところでトラブ ルをかかえるのは非常に辛いことです。自分にとってすべて不可抗力とは言い切れませんが、もっと自分なりにマシンのことを把握してチーム、メカニックに伝えなければなりません。決して諦めず、最終戦にチャレンジします。」
村岡監督コメント
 「チームのポテンシャルはトップチームと同じレベルにまで持ってこれたと思っていま すが、やはり今回もウイークポイントであるマシントラブルが大事なところで出てしまい ました。難しいのはマシンの品質管理。運だけではなく、これを克服しなければ決してチ ームの総合力が上位クラスだとはいえないでしょう。
  MINEから今回へと調子は上向きで、土曜日の公式練習で他のチームに脅威を与えて いたことを思えば、あと少しの所にいると思っています。何かきっかけをつかみ上昇気流 に乗る・・・。最終戦・鈴鹿に全力を注ぎます。」