2001年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第8戦 RACE REPORT
フォーミュラ・ニッポン 第8戦 <予 選>
9月22日(土) ・天候/曇 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
リミッタートラブルでマシンは終始は不安定。トップとは1秒差以内ながら予選10位 。
公式練習(9/22 9:15〜 COURSE/ドライ 60分間)
 シリーズも残りあと3戦。なんとしてもポイントゲットを果 たすべく、チームは今回第8戦までのインターバルにツインリンクもてぎを専有し2日間のプライベートテスト走行を敢行した。しかしながら当日になり大型台風が関東付近に接近。予定していた1日1時間30分、2日間のテスト走行のほとんどが天候不良で流れ、僅かに走れたのは1日目にレインタイヤで走った15分だけ。結果 的に予定していたテストスケジュールを消化できなかった。勢いをつけてMINEに乗り込もうとしたチームの目論見は見事に台風で欠き消された格好となった。
 そして心機一転乗り込んだセントラルパークMINEサーキット。土曜日午前中の公式練習走行でのチームの課題は、常に安定したタイムでロングランを走りきれるセッティングに手早く煮詰めること。しかし走り始めてすぐにリミッターの誤作動が発生しマシンはストレートで失速。すぐにピットインして対応したものの完全には復調せず、マシンセットを変えたそれ以降も同じような症状に悩まされ、結果 フリー走行の半分以上を無駄にしたカタチとなった。
公式予選1回目(9/22 13:15〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 メカニックの対応で公式練習走行で問題となったエンジントラブルは多少解消されたように思われたが、野田選手が予選1回目をスタートさせた直後にその兆候は僅かではあるが現れた。そのため数Lap 走った時点でピットイン。公式練習時のデータを参考に新しいセッティングに変更したところいい方向にいきマシンは安定した。残り10分でニュータイヤを履いて最初のタイムアタック。残り2Lap で6番手のタイムを叩き出し、結果的にはまずまずの成績で1回目の予選を終えた。
公式予選2回目(9/22 15:45〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 走り始め、野田選手は1回目のドライビングフィールをベースにいろいろなセットを試しタイムアタックに備えた。予選時間を半分経過したところニュータイヤで1回目のアタックのためにコースイン。1回目の予選より全体的なマシンバランスは良くなっていると感じていた野田選手ではあったが、朝から続く若干のアンダー気味のマシン挙動はそのままで、思うようにタイムアップにはつながらなかった。残り12分でニュータイヤをはいて最後のタイムアタック。しかしタイヤも温まり1番いいタイミングで、またしてもリミッターが誤作動しタイムは伸びずじまい。予選1回目同様、6番手以内には入れるようなマシン状態ではあったが、朝からのトラブルが尾を引いて結果 10番手に終わった。
第8戦・総合予選正式結果 /10位(出走20台)。ベストタイム/1分15秒042
野田選手コメント
 「朝からエンジントラブルに悩まされました。いろいろ試した結果 、最後はいい方向を見つけ予選につながると思いましたが、予選1回目も2回目もリミッターがあたってしまいストレートで失速し、思うようにタイムアップできませんでした。最後のニュータイヤでのグリップ感がとてもいい状態だっただけに残念です。明日の決勝は、チーム一丸となって入賞を目指します。」

フォーミュラ・ニッポン 第8戦 <決 勝>
9月23日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
サバイバルレースでリタイア続出。
ポイント圏内直前の残り10周、まさかのガス欠!
 午前9時30分から行われたフリー走行。開始早々、ガソリン満タン状態の決勝セッティングでコースインしたDoCoMo DANDELION。が、僅か2Lapを走ったところで直ぐさまピットインしてきた。なんとエンジンからオイル漏れという重大トラブルが発生したのだ。エンジンが壊れ積み替えるというアクシデンドにチームスタッフ全員が放心状態に。この2日間を象徴するかのような最悪の事態に直面 した。
決勝(9/23 14:30〜 COURSE/ドライ  62周)
68・野田選手/
 気温26度、路面温度36度、快晴で迎えた第8戦・秋のMINE。ストップ&ゴーの連続でマシンの駆動系、ブレーキ、そしてタイヤにも厳しく、野田選手にとっても休むヒマもない過酷なレースとなることは必至である。フリー走行から決勝直前までかけてメカニックが必死で作業したエンジンを積み替えもどうにか決勝スタートまでには間に合い、最悪の事態はなんとか回避された。
 午後2時30分、決勝がスタート。10番グリッドからの野田選手はダッシュよく1コーナーに進入。1台をパスし9位 でメインスタンド前に姿をあらわすと、誰もが思ったつぎの瞬間、DoCoMo DANDELIONは意外な行動をとった。ストレートへではなく、そのままピットロードへステアリングを切ったのだ。野田選手によると、昨日の予選からタイヤのセットによってマシンのグリップ感がまったく違うと言うことだった。そして決勝スタート時に履いたタイヤセットもオープニングラップ走行で違和感を感じ、急きょタイヤ交換をする決断をピットにDoCoMo製通 信システムで伝えていた。ピットスタッフの対応は沈着冷静で、シリーズ始めのようなミスもなくスムーズにタイヤ交換を終えた。
 コースに戻った野田選手は、他車がまだタイヤ交換をしていないことを戦略のポイントに置き、当面 は慎重なドライビングでタイムアップを図っていくことに努めた。ほぼ全車がタイヤ交換を終えた20Lap 目あたりには6番手まで順位を上げた。その後に影山正美選手、道上龍選手にパスされ8番手まで順位 を落としたが、周回はまだ残り半分近くあり、タイヤの状態もそんなに悪くなかったので上位 入賞のチャンスはまだ残っているとチームは確信していた。そんな矢先、信じられないシーンがピットのモニターに映し出された。 10Lap を残して痛恨のガス欠。ピットロード途中でマシンは息を止めた赤と白のマシン。 まさに、51Lap 目の悪夢である。
第8戦・決勝正式結果 /51Lap リタイア(出走20台)。ベストタイム/1分17秒204
野田選手コメント
 「もてぎでのプライベート走行が台風で流れた後だけに、公式練習でのセットアップ作業は重要な意味を持っていました。結果 はエンジントラブルが先行して思うようなセッティングができず、この事が後々まで響きました。
 決勝ではなんとかまとめあげたマシンで入賞を狙えるポジションまでこぎ着けたのですが、あと少しのところでガス欠。これからチームとじっくりミーティングに入ります。」
村岡監督コメント
 「トラブル続きながらも、野田選手、メカニックの踏んばりで上位 を狙えるマシンを決勝までに仕上げてくれました。それだけに予想もしなかったガス欠でジ・エンドはショックです。事実、終始後ろを走っていた山西選手が6位 入賞を果たしたことを考えれば残念でたまりません。残りもあと2戦。10月のもてぎに向け、チームを引き締め最善をつくします。」
 重要な事は、エンジンチューナーと厳しいミーティングで今後に向けた「エンジン供給体制」を一新してもらう事が急務です。