2001年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第7戦 RACE REPORT
フォーミュラ・ニッポン 第7戦 <予 選>
9月1日(土) ・天候/曇 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
マシンセッティングに手応え。トップとコンマ5秒差で、これはいけるぞの予選7位 。
公式練習(9/1 9:15〜 COURSE/ドライ 60分間)
 今回第7戦に先立ち、8月9、10の両日MINEサーキットにおいて公式走行会が催された。DoCoMo DANDELIONの1日目はエンジン不調で思うようなテスト走行ができずじまいで終了。2日目になってエンジンは復調。野田選手の大胆かつ繊細なドライビングで富士超高速レースに向けてのマシン調整が進められた。そしてテスト走行終了後の野田選手の表情から察すればその内容は明解であった。チームはエンジンとマシンセッティングに相当の手応えを感じたようだ。
 9月1日、チームは意気揚々と公式練習に挑んだ。開始早々、野田選手はトップタイムを連発。どちらかといえばスロースターターといえる野田選手にしてはこれまでと違うハイテンションで、調子は明らかに上向き。しかし10分過ぎ、好調がゆえの無理がたたりヘアピンでスピンしコース上でマシンストップ。せっかくのニュータイヤ4本にフラットスポットを発生させてしまった。当然グリップ力は低下し微妙なバイブレーションでマシンのバランスは崩れる。今後のためにも残りのニュータイヤには手をつけられない。マシンそのものは順調だったためそれ以降もこのタイヤで走行したが、やはりマシンのセットアップ作業のスケジュールに影響を与えてしまった。結果 的には10番手のタイムで走行を終了した。
公式予選1回目(9/1 13:35〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 まずは午前の公式練習で傷めたタイヤを履いてコースイン。4Lap 毎にピットインするセッティング調整を繰り返した。残り15分を迎えたところでニュータイヤによるアタックを開始した。チームはこれまでの予選1回目で納得のいくクリアラップがとれないことを反省し早めにアタックを仕掛けたのだ。野田選手のアタックは続き、残り4分でトップタイムをマークし首位 に立った。がその後次々と各車のタイムが上がり、結果7番手で予選1回目が終了した。
 チームとしてはなんとしてもあとコンマ2秒は詰めておきたかった。やはり公式練習でのスピンが影響してタイムアップをとりこぼしたのではないだろうかと、チームは予選終了ののち悔やむこととなった。
公式予選2回目(9/1 15:25〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 予選2回目も傷めたタイヤでウォーミングアップ走行をスタートした。タイヤの限界ぎりぎりまでマシンの方向性を探る野田選手。20分過ぎになって予選1回目で使ったタイヤで最初のアタックを開始しようとした直後、道上選手がコース上にストップしたため7分間の赤旗中断。この間に2セット目のニュータイヤに替え、残り10分でアタックを再開した。いきなりトップタイムをマークしたが直ぐさま記録は次々と更新された。チームは最後のニュータイヤによる最終アタックに賭けた。野田選手、通 算20Lap目に1分17秒085で暫定ながら4位に。あとコンマ2秒上乗せできていればトップ3も可能だっただけに悔やまれる。やはり朝のスピントラブルでタイヤにダメージを与えたのがここにきて響いているようだ。
第7戦・総合予選正式結果 /7位(出走20台)。ベストタイム/1分17秒085
野田選手コメント
 「MINEの公式走行会では初日にエンジントラブルがあったものの、2日目になってこれまでつかめなかったセッティングの方向性に手応えを感じ自信を得ることができました。マシン的にはモノコックを入れ換えた直後で不安材料が多かっただけにうれしい限りです。
 朝の公式練習で無理をしすぎてタイヤにフラットスポットを作ってしまい、セットアップを予定通 りに煮詰めることができなかったのが非常に残念です。トータル的にチームもマシンも、そして私もリズムが上向きだけに明日は楽しみです。ご期待ください。」

フォーミュラ・ニッポン 第7戦 <決 勝>
9月2日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
ポイント奪取に焦り不覚のピットロード速度違反。
10秒ペナルティーで13位に沈む。
 午前9時30分から行われたフリー走行。マシンコンディションの好調さをキープしている余裕から、チームはまずハーフタンク状態でいろいろな決勝セッティングを試した。引き続きフルタンクでコースイン。終盤には1分18秒879 の好タイムをマークした。
 今回の野田選手は公式練習から予選を通して一気に1Lap でコンマ5秒を縮めるほど調子は上向き。まさにイケてる野田選手にチームは決勝レースでのポイントゲットを期待する。
決勝(9/2 14:33〜 COURSE/ドライ  60周)
68・野田選手/
 超高速サーキット富士スピードウェイを50周するシリーズ第7戦・決勝。去年までのレース同様、オープニングラップから5Lap までに熾烈な上位争いが繰り広げられるスリリングなレース展開が予想される。
 午後2時33分、グリーンシグナルが点灯し決勝がスタート。DoCoMo DANDELIONは2コーナーを抜けた時点で5位 にジャップアップ。その後ライン取りの失敗から進路をふさがれ7番手に後退しオープニングラップはキープポジション。そしてストレート通 過後に早々とDoCoMo製カーホンに連絡が入った。ストレートでスピードが伸びない・・・と。2Lap 目以降のタイムは19秒前半から後半。朝のフリー走行ではフルタンクで18秒台を走っていただけにまったく不可解な事態となった。その後も19秒から20秒へとタイムは落ちたため、10周目あたりで他車がタイヤを交換する間にタイムを稼いでおく戦略も不発に終わった。成すすべもなく15周目でタイヤ交換。この時、真後ろに迫っていた服部選手と同時にピットインした。ほぼ同タイムでタイヤ交換をすませたため、ピットロード復帰時にあわや接触のタイミングとなった。野田選手は何とか前には入れたものの、この時に規定速度の60キロをオーバーしてしまった。焦る服部選手もコースラインをオーバーしてパッシング。コースには服部選手8番手、野田選手9番手で復帰したのだが、のちに両者ともにペナルティによる10秒停止のペナルティが課せられてしまった。これでポイント圏内入賞のチャンスは消滅。両者ともベテランらしくない軽率な判断で墓穴を掘ったといえるだろう。
 中盤以降、野田選手は不安定にタイムを刻みながらも、40Lap 目にベストタイムをマーク。あのタイヤ交換後の焦りで、タイヤとマシン、そしてメンタルな面 も含めてバランスを崩したようだ。そしてそのまま我慢の走行でラップを重ね13位 完走を果たした。
第7戦・決勝正式結果 /13位完走(出走20台)。ベストタイム/1分19秒152
野田選手コメント
 「決勝ではマシンコンディションのすべてが良い方向にありながら、思いどおりにタイムは伸びなかった。コース全体的にグリップを追求したために、逆にストレートでスピードに乗らない・・・。どうも狙い過ぎたせいかもしれません。そしてペナルティで自滅したことも。9位 スタートの影山選手が6位入賞を果たしたことを考えれば、自分のメンタル面 のもろさにも問題がありました。
 残りあと3戦。さらなるポテンシャルアップを図り入賞を目指します。ただただドライブに集中するだけです。」
村岡監督コメント
 「相当のリスクを負いつつもシャーシ、モノコックの交換など、何もしないわけにはいかない今の厳しい状況下で、なんとかMINEの公式壮行会から今回の予選にかけてマシンのコンディションは上向きになってきました。なのに決勝本番でスピード不足、ペナルティで後退するなど、やはり最後の詰めが甘いという一言に尽きるでしょう。
 常に安定したタイムでロングランを走りきれるよう、来週にはもてぎを専有してプライベート走行テストを行います。チームとしてはセッティングを煮詰め、野田選手には折り合いをつけるレース展開を身につけて欲しいものです。ここにきて目標の入賞が見えてきただけに、残り3戦、チーム力の一層の強化に努めます。」