2001年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第6戦 RACE REPORT
フォーミュラ・ニッポン 第6戦 <予 選>
7月28日(土) ・天候/曇 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
グリップレベル低下で終始苦戦。
予選2回目、2度の赤旗中断でアタック不発の11位。
公式練習(7/28 9:00〜 COURSE/ドライ 60分間)
 鈴鹿での第5戦終了後に開かれたチーム戦略会議で、シリーズ後半戦に向けてのチーム体制の変更ポイントが決定された。これまでのチーム2台体制を野田選手の68号車1台に集中。69号車担当のメカニックスタッフをそのまま68号車スタッフとして増員し、さらにキメの細かいメンテナンスワークでシリーズ後半戦に挑むこととなった。
 それにともない、7月19日にMINEで行われたプライベート走行会に68号車、69号車2台のマシンを持ち込みマシン固有のポテンシャルを比較検討。約4時間のテスト走行の結果 、69号車99Lのモノコックに68号車2KLのアッセンブリパーツを組み込む方向を確認。セッティングワークを重視したバランスのとれたマシンとしてリメイクされた。
 午前9時スタートの公式練習走行。チームとしては新たにリメイクしたマシンをなんとしても決勝の朝までにトップ4をうかがえるマシンにセットアップしなければならない。がしかし、そんなチームの思いとは裏腹にスタート直後の2Lap 目、いきなりエンジン音が奇怪しくなり回転にもバラつきが出はじめたためピットイン。入念にエンジンを調整したのちコースインしたものの、さらに症状が悪化したためここで走行を断念。そのまま公式練習走行は終了してしまった。
公式予選1回目(7/28 13:10〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 不調だった公式練習終了後、エンジンインジェクター、ワイヤーハーネスなど考えられるあらゆるパーツをチェック。予選スタートまでにエンジン関連の問題箇所はどうにか解消することができた。そして1回目の予選がスタート。走り始めのマシンは順調で、タイムも周回ごとに上がりはじめた。が中盤以降、野田選手が思うようなタイムアップに結びつかなくなった。やはり公式練習時の走り込みが不足しセッティングを煮詰める作業のほとんどがが未消化だった影響があるのだろう。結果 は1分11秒767 と10番手のタイム。チームとしては悪くてもトップ6が目標。3列目スタートを目指しチームの総力を挙げて予選2回目に挑むこととなった。
公式予選2回目(7/28 15:30〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/
 予選1回目のマシンの挙動を分析した結果、メカニックはリアのサスペンション大幅に変更することにした。予選開始後の野田選手のドライビングフィールによると、走行バランスは変わったがどうしても思うようなグリップ感がつかめないと言う。ピットインごとにオーバーステア、アンダーステアのセッティング変更を試みるが、結局改善されないまま予選は経過した。予選開始15分、コースサイドにストップした車両回収のために赤旗中断。そして35分、ニュータイヤをはいて最初のアタックを敢行した。計測に入った1Lap 目にクリアラップがとれたものの、それ以降はコース上のマシンが邪魔をしてアタックができない状況が続いた。4Lap 目で再度トライしようとした残り5分に、なんと2度目の赤旗中断。結局最後の5分はコース上にマシンが混み合い納得のいくタイムアタックができずに予選は終了した。
第6戦・総合予選正式結果 /11位(出走20台)。ベストタイム/1分10秒851
野田選手コメント
「公式練習でのセットアップ作業が未消化で、それが原因で予選でセットを変えても改善されず予想よりもはるかにタイムを悪くしました。周回を重ねてなんとかマシンのバランスは回復したのですが、どうしてもグリップ感だけはつかめませんでした。最後はコース上が混み合い、頭に描いた戦略が崩れてしまい残念です。自分の判断力が影響したのだろうと反省しています。」

フォーミュラ・ニッポン 第6戦 <決 勝>
7月29日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
ポイント奪取を狙い前車をプッシュ。リアのロックでコースアウトし痛恨のリタイア!
 午前9時45分から行われたフリー走行。朝から降っていた小雨のせいでコースは部分的なウェット状態。チームは最初の1Lap だけ様子を見るため浅溝タイヤで野田選手をコースインさせた。雨も止みドライコンディションと判断できたため、以後の周回はドライタイヤに変えフルタンクでの決勝セッティングで流した。マシンのバランス的には昨日と変わらずグリップ感をつかめない野田選手。淡々と車の調子を確かめるように30分のフリー走行を終えた。
決勝(7/29 14:44〜 COURSE/ドライ  60周)
68・野田選手/
 7月29日、好転のスポーツランドSUGOにおいて第6戦決勝が60周で行われた。決勝レースは午後2時44分過ぎにスタート。野田選手は見事なスタートダッシュを決め11番手から7番手にジャンプアップした。その後も自分のペースを守り、前車のトラブルもあり7Lap目で6番手まで上がった。混戦が中盤まで続く中、21Lap 目でタイヤ交換のためにピットイン。ここ2戦エンジンストールで自滅している野田選手は慎重にマシンをピット前に運んだ。今回はうまくタイヤ交換が決まった。コースイン後のタイヤは温まるのが遅く、3Lap 位はタイムが3秒落ちの16秒台まで下がり、前車とは差が開き、後車とは差が縮まり、結果 的には8番手まで順位を落とす結果となった。その後タイヤが温まるとペースが次第に上がり順位 も7番手まで復帰。続いて前を行くクルム選手が厳しい状態だったため野田選手はさらにプッシュ。果 敢に攻めるもののなかなか抜けずリアのタイヤが消耗し、まったくグリップしない状態での走行が10Lapほど続いた。そしてとうとう48Lap目にポジションを上げようとシフトダウンした時、急にリアがロック。気づいた時には後ろ向きにコースアウトしてしまっていた。第6戦、無念のリタイア。
第6戦・決勝正式結果 /リタイア(48Lap目)。ベストタイム/1分13秒535
野田選手コメント
 スタートもうまく決まり、その後のタイヤ交換もバッチリ。中盤8番手まで順位 を下げたが、また7番手まで復帰。このまま7番手で終わるなら1台でも前へ行きポイントをゲットしたいとクルム選手にプッシュした。マシンも限界にはきていたが、無茶なシフトダウンをしたわけでもなかったのに急にリアがロックしてしまいコースアウト。原因は良くわからない。今回は今までより大きいミスが少なくレースらしいレースができ、内容も良かったと思いますが、結果 が残らないと意味がないので本当に悔しいです。」
吉田チーフエンジニアコメント
 「マシンの調子は万全とまではいかなかったのですが、野田の頑張りで中盤までレースを組み立てることができました。結果 は残念ですが、今後のレースに結びつくデータがとれたのが収穫です。チーム全体のレベルをあげるために、目標をしっかりと見据えながらチーム力の一層の強化に努めます。」