2001年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
第5戦 RACE REPORT
フォーミュラ・ニッポン 第5戦 <予 選>
6月30日(土) ・天候/曇 ・コース/ドライ ・出走台数/21台
混み合うコースでタイミングが合わず野田選手10位 。
光貞選手デビュー戦は16位から。
公式練習(6/30 9:15〜 COURSE/ドライ 60分間)
 今回第5戦・鈴鹿よりDoCoMo DANDELION・69号車ドライバー「ヤレック・ヴィエルチューク」に代わり「光貞秀俊」がドライバーとして新たに加わり残りシリーズを闘うこととなった。光貞選手は1999年度FNにおいてPIAA NAKAJIMAからシリーズにフル参戦。優勝2回、ドライバーズタイトル3位 と輝かしい実績を持つ本格派のドライバーである。これにより戦闘力のあるドライバーが2名揃い、本来の意味においてのチーム2台体制が整ったといえる。
 今回のレースに先立ち、6月上旬に同じく鈴鹿サーキットにおいてタイヤテスト走行会が開催された。DoCoMo DANDELIONを含めた5チームが第5戦・鈴鹿東スペシャルコースでのレースに向けて走行データを収集。これを基に予選、決勝セッティングを煮詰めようと公式練習のスケジュールが組み上がっていた。がしかし、朝からの雨でその思惑は大きく狂ってしまった。9時15分の開始時点では路面 は相当濡れていた。マシンが走りだすと部分的に回復しはじめたが、1時間のほとんどがこの不安定なハーフウエット状態での走行となった。天気予報では昼からの予選はドライコンディションが予想されている。メカニック、ドライバーとも時間ぎりぎりまで全力でトライしたが、結局のところ予選セッティングを確認するまでには至らなかった
公式予選1回目(6/30 14:20〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/午前中の公式練習で予選セッティングがつかめなかった分、予選の前半と中盤はこれまでのドライセッティングデータを基にしたセットアップ作業に集中した。 いつも通り5Lap 単位でのピットインとアウトを入念に繰り返しドライセッティングを煮詰め、残り10分を切ったところでニュータイヤでのアタックに入った。マシン自体の調子は良好。そしてチェッカー直前に5位 のタイムをマークした。抜き所の少ない東スペシャルのショートコースだけに、2回目の予選に少しでも上のグリッドを狙う。
69・光貞選手/レースウィークの水曜日になって急きょ契約を結んだ光貞選手。本年度はGTカーレースに参戦しているとはいえ、フォーミュラマシンでのレースに関しては決定的なブランクがある。トップカテゴリーのマシンだけにその進化には凄まじいものがあるからだ。少しでも早く目と体を慣らすために自分のペースで走る。当面 はチームの指示に従いハンドルを操るといった状態となる。とはいうものの、初予選で16番手のタイムはさすが。2回目の予選に期待といったところである。
公式予選2回目(6/30 16:05〜 COURSE/ドライ  45分間)
68・野田選手/チームはさらなるランクアップを目指し大胆なセットアップ体制に入った。そのためのチェックを入念に繰り返したためスケジュール的にタイムオーバー。2セット目のニュータイヤでアタックするタイミングが約10分程遅れてしまった。アタックに入った時点ですでにコース上は混み出していたが、なんとかクリアラップがとれて4、5番手のタイムをキープ。3セット目のニュータイヤでアタックする時間にも影響し残り10分を切ってしまっていた。すでにコース上はアタックするマシン、アタックを終えたマシンでいっぱい。結局、野田選手の最終アタック6Lap すべてはクリアラップが取れず予選順位を大幅に落としてしまった。
69・光貞選手/当然のごとく1回目の予選同様、自分のペースをつかむための走行に徹した光貞選手。ピットイン&アウトを繰り返しながらたっぷり28Lap を走行した。タイムもすこし上げ結果は16位。すべてはチームの貴重なデータとして活かされ野田選手にフィードバックされる。
第5戦・総合予選正式結果 /68 10位(出走21台)。ベストタイム/56秒798
/69 16位(出走21台)。ベストタイム/57秒356
野田選手コメント
 「事前のタイヤテストでBSが用意したのはソフトだったため、今回使用したハードでの走行には少し戸惑いを感じました。とくに公式練習時のハーフウェット状態ではまったくリズムが合わず苦労しました。おそらく参加したチームすべてのドライバーに言えると思います。
 今回予選を通じて満足にクリアラップがとれたのは1回目だけ。とくに2回目の予選ではセットアップのために時間を取ってしまい、2回に分けて予定したニュータイヤでのアタックのタイミングがズレこんでしまいました。コース上が混み合い、頭に描いた戦略が崩れてしまい残念です。自分の判断力がすこし甘かったと反省しています。」
光貞選手コメント
 「シーズンオフからオーナー、監督とは話をさせていただいていましたが、予想以上に早くチャンスが巡ってきたことに感謝しています。自分がチームに何をすべきか。すこしでも早く自分が戦える体制に持っていくための努力を惜しみません。当面 は野田選手のサポートを最優先に、チームにポイント、そして優勝に導くために走りに徹します。まずは完走、10番手以内でのフィニッシュを目指します。」

フォーミュラ・ニッポン 第5戦 <決 勝>
7月1日(日) ・天候/晴 ・コース/ドライ ・出走台数/20台
野田選手、エンジンストールで最後尾スタート。
光貞選手とともに12位、13位で完走
 午前9時30分から行われたフリー走行。両選手ともフルタンクの決勝セッティングで調整気味に10分程度流した。マシンセッティングの方向性には問題がないようで、タイム的には野田選手が4、5番手とまずまずといったところ。光貞選手も予選の走行イメージがやっと身についてきたようで、初めてのフルタンクに戸惑いをみせながらも的確にセッティング変更を指示。その微妙なマシンの挙動を入念に確認していた。
決勝(7/1 14:32〜 COURSE/ドライ  72周)
68・野田選手/これまでより後方からのスタートとなる野田選手。東スペシャルコースは抜き所がなく厳しいレースとなることは必至といえるものの、周回数が多いぶんチャンスは必ずあるはず。調子のいいマシンをいかに乗りこなすかが勝負の分かれ目となるであろう。
 好天の鈴鹿サーキット・東スペシャルコース72周で行われる第5戦。シリーズ前半戦を締め括るレースである。各車一斉にスターティンググリッドからフォーメーションラップに出ようとしたその瞬間、まさかの事態が起こった。10番グリッドの野田選手がエンジンストール。1台グリッドにポツンと取り残されてしまった。オフシャルによる押し掛けでスタートできたものの最後尾スタートが決定。これまでの努力が水の泡となった。そして定刻より2分遅れで決勝がスタート。野田選手は気を引き締め焦らずゆっくりとスタートした。第1コーナーを過ぎた当たりで玉 中車をパス。しかしコースの特性上、それ以上は抜くに抜けない状況で周回が進んだ。順位 的には光貞選手の後方。22Lap 目、DoCoMo通信システムで光貞選手のタイヤ交換が終了した事を確認しタイヤ交換に入った。メカニック作業が終わり再スタートしようとした野田選手。緊張の糸が切れていたのか2度目のエンジンストールをおかしてしまった。メカニックのバックアップ体制に救われ10秒程度のロスですんだものの、中盤の挽回ムードに水をさしたカタチとなった。コース復帰後は光貞選手とのイーブンペースで終盤までランデブー走行。最後尾からの単調なレースが続いた。ラスト10Lap で光貞選手の前に出て、結果12位で完走を果たした。
69・光貞選手/16番グリッドスタートの光貞選手。キープポジションで無難にレースを進めた。DoCoMo通 信システムによる指示で、20Lap 目タイヤ交換のために野田選手より先にピットイン。光貞選手は焦ることなく順調にコースに復帰し、野田選手とともに13位 で完走した。
第5戦・決勝正式結果 /68 12位(出走20台)。ベストタイム/58秒379
/69 13位(出走20台)。ベストタイム/59秒307
野田選手コメント
 「1レースで2度のエンジンストールが続いてしまいました。機械的なミスなのか、自分のミスが影響しているのか。ともかく集中力が足らなかったことは事実で、これでこの問題は最後にしたいです。つねに前をプッシュする自分のドライビングスタイルが早く取り戻せるよう最大限の努力を惜しみません。決勝という本番に集中すること。自分のやるべきことをきちんとやること。常時トップ6以内で走れるマシンのポテンシャルがある限り、自信を持ってレースに挑みます。」
光貞選手コメント
 「GTレースとは違う次元の走りで、やはりフォーミュラニッポンを走るということはドライバーとしてこれほど嬉しいことはありません。自分としては今回初めてのレースということで確実に走ることを心掛けました。レース的には単調な展開となりましたが、野田君の走りを学べたことが収穫だったと思います。早くオーナー、チームからの期待に応え、そして野田選手をサポートできるよう頑張ります。」
村岡監督コメント
 「マシンの実力、チームのポテンシャルは他のチームに引けをとらないものの、どうしても結果 に恵まれません。これまでの予選結果がコンスタントに10位以内をキープしているという客観的な事実があるだけに、歯がゆい状況が続いているのがとても残念です。
 すなわちチームとしての決勝をまとめあげる総合力不足。今回より本来の意味で2台体制に入ることができ、この弱点を次戦から補っていける思っています。当面 産みの苦しみが続くかもしれませんが、目標をしっかりと見据えながらチーム力の向上に努めます。終盤の野田選手のブルーフラッグに関しては、本山選手が問題なくパスした以上、道上選手だけに指摘されるのはおかしいと考えています。プロとしてレースを組み立てた野田選手の判断をチームとして支持します。次回SUGOにご期待ください。」